ミャンマー地震でバンコクのビルが倒壊…日本の建物は大丈夫?
- かつや 内山
- 3月29日
- 読了時間: 3分

衝撃のニュース、隣国で起きたビル倒壊
2025年3月27日、
ミャンマーで発生した地震で、タイ バンコクのビルが倒壊したというニュースが話題となっています。
倒壊の映像が衝撃的で、とんでもない地震が起きたと驚いた方も多いかと思います。
地震と聞けば、私たち日本人は他人事ではいられません。
果たして今回のミャンマー地震の規模とは?
そして、日本の建物は本当に安心なのか?を掘り下げていきます。
今回のミャンマー地震の規模とは?
今回のミャンマー地震の詳細は以下の通りです
発生日:2025年3月27日
マグニチュード:7.7
震源の深さ:10km(浅い地震)
影響地域:タイ・バンコクなど周辺国にも揺れが伝わる
バンコクでの揺れの強さ:震度3〜4相当と推定
マグニチュード7.7は非常に大きな地震で、
日本で言えば阪神・淡路大震災(M7.3)や熊本地震(M7.0)を上回る規模となります。
比較してみる:日本の過去の地震
日本ではこの規模の地震も過去に複数発生しています。以下は代表的な地震です:
地震名 | 年 | マグニチュード | 被害 |
阪神・淡路大震災 | 1995 | 7.3 | 6,000人以上が死亡 |
東日本大震災 | 2011 | 9.0 | 津波含め2万人以上が犠牲 |
熊本地震 | 2016 | 7.0 | 建物被害多数 |
日本では M6クラスの地震は年間数回 発生していますが、2000年以降に建てられた建物の倒壊は非常に少ない のが現実です。
ミャンマーとバンコクの距離感ってどれくらい?
今回の震源はミャンマー中部、バンコクからおよそ 600〜700kmほど離れた場所 です。これを日本で例えると、
「東京から大阪」くらいの距離感 です。
つまり、「大阪で起きた地震の揺れが東京の高層ビルまで届いてしまった」ようなイメージ。
日本でも可能性はゼロではないですが、
通常はここまで離れていると建物が倒壊することはまれです。
それでもバンコクで倒壊が起きたということは、やはり建物の耐震性能の差が大きいと言えそうです。
日本の建物はなぜ倒壊しにくいのか?
日本の建物が強い理由には、以下のようなポイントがあります。
1. 【耐震基準】が世界トップレベル
1981年に「新耐震基準」が導入され、2000年には構造計算の厳格化などが行われました。現在は 震度6強〜7でも倒壊しない 設計が基本です。
2. 地震を想定した【建材と設計】
建材も進化し、鉄骨造や免震構造が増えています。特に 免震・制振構造の高層マンションは、揺れを大幅に軽減 します。
3. 【行政の検査体制】が徹底されている
建築確認や中間検査など、複数の段階でのチェックが義務づけられており、手抜き工事が入りにくい構造になっています。
一方、バンコクの建物は…
タイでは日本ほど地震が多くないため、
「耐震設計」が義務ではない建物も多いのが実情です。
特に1990年代以前の建物は、耐震性がまったく考慮されていないケースが多く、今回のような「遠方の大規模地震」でも倒壊するリスクがあります。
日本の建物は世界的に見ても“地震に強い”
今回のミャンマー地震とその影響を見て、日本の地震対策がいかに進んでいるかを改めて感じさせられました。
もちろん「絶対に倒壊しない建物」は存在しませんが、
日本の2000年以降の建物は、世界でもトップレベルの地震対策がされているといえます。
とはいえ、
旧耐震基準の建物に住んでいる、または購入を検討しているという方も多いので、
・建物の耐震性能が診断されているのか?
・診断内容はどのような結果なのか?
しっかりと確認し、不安な場合はプロに相談されることをオススメいたします!